第57回 六甲山の水質調査
六甲山には日本の水100選にも選ばれている“布引渓流“に代表されるような清洌な河川がたくさんあります。一方、山上を中心にレジャ-施設や保養施設が点在しており、神戸市街地に接しているように、人為的な汚染の影響も心配されるところです。本セミナ-では、六甲山で行った広範囲の水質調査結果に基づいて、六甲山の河川水質がどのようにできていくのか、水質はどんな状態にあるのか、そして水質を守るためにはどんなことが必要なのかについてお話したいと思います。
| 開催日時 | 2007年12月15日(土) 13:00 |
|---|---|
| 会場 | 六甲山YMCA |
| 講師 | 駒井 幸雄(健康環境科学研究センター 主任研究員) |
| 詳細 | 報告書抜粋PDF |
9ヶ月ぶりのYMCA
今月から3月まで会場は六甲山YMCAです。星野池は全面改修中でした。
空は雲ひとつない快晴で、北風が身にしみる寒さです。
午前中の景観整備活動に12名が参加し、記念碑台周辺の雑木林に植生調査のための対象区画を設定しました。
専門家の駒井さんが一般向けに丁寧な解説
講師の駒井さんは、環境科学センターに在職されて約30年間にわたって水質調査を続けられた専門家です。今年の4月に大阪工業大学に赴任され、環境工学の講座の創設に尽力されています。
今回は六甲山系の水質調査のデータを踏まえて、六甲山の水質のとらえ方を体系的にお話しいただきました。
「六甲山の沢の水は飲めるのか?」という素朴な疑問を持つ方から、水質調査を実践されている方まで参加者は多様でした。
専門的なデータを図表やイラストに変えて、わかりやすく表現していただきました。そして、様々な質問にも懇切丁寧に説明していただきました。
水質調査の全体像から森林の活力度も知った
講演では、花崗岩でできた六甲山の水質の成り立ち、水質調査からとらえた六甲山の水質を解説されました。続いて、参加者の関心が強い「六甲山の水は飲めるか?」に対して、フッ素、硝酸性窒素、大腸菌の実態を紹介していただきました。
そして、時間延長しながらも、窒素による環境汚染の実態を説明されて、「森林の活力度」という視点を提起していただきました。
水質調査から六甲山の環境変化をつかみたい
駒井さんから、六甲山の水質について多岐にわたるお話をうかがいました。「六甲山・水質調査基本講座」と名づけたいような体系立てた内容でした。
水質調査が六甲山の環境の変化をとらえる重要な指標であることを実感できました。同時に、まだ解明できていないことも多いので、「3年以上の定点観測が必要だ」という課題にも共感しました。
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