第58回 絵はがきで見る六甲山
開港以来140年のミナト神戸の歴史の中で、錦絵や手彩色写真に続き、絵葉書はハイカラでモダンな都市の姿や、六甲山と海の自然豊かな表情を内外に伝えてきた。外国人の土産として誕生した絵葉書は多様な目的に展開しながら、『古き良き神戸』の面影を現代に伝えてくれている。 本セミナーでは、六甲山や有馬の戦前の絵葉書を見ながら、六甲山の開発の歴史と市民生活との関わりを考え、その小さな世界を通して、魅力ある六甲山の未来の可能性についてお話したいと思います。
| 開催日時 | 2008年1月19日(土) 13:00 |
|---|---|
| 会場 | 六甲山YMCA |
| 講師 | 石戸 信也(絵葉書研究家) |
| 詳細 | 報告書抜粋PDF |
自然歩道は雪化粧
1月に入り、冬も本番。六甲山にも雪が降る季節になりました。この日は、日陰はうっすらと雪化粧していました。散策路脇の二つ池は凍結し、幻想的な光景でした。
午前中の景観整備活動では先月に続いて植生調査の区画設定をしました。気温は0度前後という寒さでしたが、参加した12名には心地よい涼しさ。汗をかきながら作業しました。
石戸さんは日本有数の絵葉書研究家
講師の石戸さんは神戸ご出身です。震災以降、神戸の懐かしい風景が変わっていくのを目にされました。かつての姿を「誰も知らない昔の話」にしないため、絵葉書の研究を始められたそうです。今ではコレクションは4000枚に及び、「石戸コレクション」として各所で紹介されています。
セミナーでは神戸市民が一気に六甲山に登り始めた、昭和初期に焦点を当てていただきました。
昭和初期、市民が六甲山に熱中した
講演では絵葉書の歴史や、市民と六甲山の関わりの歴史を多数のスライドをもとにお話いただきました。
六甲山と市民の関係は、昭和初期の10数年の間で一気に深まり、戦争とともに一気に薄くなっていった。昭和初期は市民と六甲山の関わりを考える上で重要な時期で、今後の六甲山のあり方を考える上でも参考になる、と解説されました。
「六甲山のアイデンティティ」を位置づけたい
多数の貴重な絵葉書を石戸さんにご紹介いただきました。紹介にとどまらず、六甲山や山麓を考える示唆に富んだお話でした。石戸さんの「神戸のアイデンティティを大切にするべき」というお考えは、私たちにとっては「六甲山のアイデンティティ」に繋がるお話でした。六甲山をどう位置づけていくのか、これからの重要な課題を提起していただきました。
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