第62回 六甲山で生物多様性をみる
狭義の専門は多様性の植物学、今ではより広く生物多様性と人とのかかわりに問題意識を拡げている。主著に「植物からの警告」「生命系」「シダ植物の自然史」「日本の植物園」など。日本学士院エジンバラ公賞などを受賞。まなびは人の最も崇高な行為であり、生涯をかけて学ぶよろこびをすべての人と共有したいと願う。
| 開催日時 | 2008年5月17日(土) 13:00 |
|---|---|
| 会場 | 六甲山自然保護センター |
| 講師 | 岩槻 邦男(兵庫県立人と自然の博物館 館長) |
| 詳細 | 報告書抜粋PDF |
第6期の活動がスタート
この日の六甲山は晴天に恵まれました。気候は涼しく、新緑がまぶしい爽やかな六甲山でした。
午前中は「活用する会」の平成20年度総会を開催しました。平成20年度はこれまでの活動に加えて、六甲山での環境学習・生涯学習をさらに促進し、会員数300名を目指した募集活動をすることなどが承認されました。
岩槻さんは日本を代表する科学者
市民セミナーは、人と自然の博物館の館長の岩槻館長を講師にお迎えしました。岩槻さんは日本の植物学者の重鎮で、日本の生物多様性国家戦略の策定にも関わっておられる方です。非常にご多忙の中、セミナーにお越しいただきました。
里山のコンセプトや生物多様性について分かりやすくお話いただきました。質疑応答にも1時間以上お応えいただき、内容の濃いセミナーになりました。
日本の「里山」は地球継続性の大事なコンセプト
市民セミナーでは、里山は自然破壊の残滓であり、言葉の定義上の「自然」ではない。日本の里山は奥山と人里をつなぐバッファーゾーンであり、人里・里山・奥山での住み分けで、人と自然の共生ができてきた。「人と自然の共生」は日本人なら誰でも理解できる概念だが、それは日本人の自然に対する畏怖の気持ちに根ざすもので、世界共通のものではない。地球の継続性にとって、この概念を広めることは重要だとお話されました。
六甲山を活用しなくちゃ「もったいない」!
岩槻さんから、当会のキャッチフレーズ「六甲山をたのしまなくちゃもったいない」の「もったいない」には、八百万の神から与えられた環境を無駄にしないという意味がある。とお話いただきました。
六甲山での活動は地球上の小さな1点での活動ですが、この環境を有効に活用することは、地球の継続性にも繋がっていくのだと勇気づけられました。
六甲山を活用する会事務局
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