2023年度も神戸市の地域貢献活動団体補助金を申請して、2期目の「六甲山石仏見守り市民活動」を進めます。4月、5月は、スタッフが主になって散歩コースの整備や拠点施設の下見などを実施しました。7月16日（日）は多くの参加者を集めて、「六甲山の石仏見守り市民活動③」を実施する予定です。盛夏の六甲山の素朴な自然環境を楽しみ、歴史文化遺産にも親しんでいただきたいと願っています。
六甲山上のシュラインロードには２００年前から「西国三十三カ所めぐり」の石仏群が佇んでいます。記念碑台から往復９０分程度で親しめる気軽な散歩として、終盤の6体の石仏に絞って参拝できる「石仏めぐりあい散歩」コースを設定しました。どなたでもお試しいただけます。
お世話する人が少なくなって、石仏の存在が忘れられがちなので、山麓の市民の関心を高めるとともに、六甲山の貴重な歴史文化遺産といえる石仏群の保全にも役立ちたいと考えて、「六甲山の石仏見守り市民活動」を推進しています。これからは、7月・8月・10月・11月の第３日曜日に開催します。実施済の4月・5月の報告も併せてご案内します。
4月１６日（日）の「石仏見守り活動①」は5名が参加しました。散歩道の標識を清掃し、6体の石仏を参拝した後、前が辻で施設の開設を準備している川崎さんをお訪ねしました。参加者Kさんの感想は、「数日来の黄砂が昨日の雨で洗われ、早朝から澄み切った青空が広がった。本日は主に、「記念碑台下」から「シュラインロード分岐」までのノースロードを経て、第28番石仏までの状況を観察しながら巡回。タンポポ、スミレ、タムシバ、コバノミツバツツジ、ヤブツバキ、そして山桜など、無数の花々が生き生きと咲き誇る。ウグイスのさえずりとも相まって春の情趣に心を委ねる。生い茂って地面を覆う笹を刈る作業は、石仏を埋もれさせないだけでなく、地面に陽光を届けることになり、山野草を生育させることにもつながることを学ぶ。同時にこの時期、風格ある古寺山の山容を望めるこの径は、自ずと、花々と石仏と歴史に思いを寄せることのできる印象深く清々しい散策コースだ」です。
５月２１日（日）の「石仏見守り活動②」は4名が参加して、石仏を参拝した後、前が辻付近の道路の拡張工事を確認しました。狭くて危なかった歩道がようやく広くなります。記念碑台に戻って、５月１０日に開設したカフェでアイスクリームを味わいました。サイクリング者向けに新設されたカフェですが、六甲山上では珍しくリーズナブルな料金です。
7月１６日（日）は「六甲山石仏見守り活動③」を開催します。「石仏講座」で石仏にちなむお話、「石仏めぐりあい散歩」で６体の参拝、石仏周辺の見守り活動の構成です。ぜひご参加ください。
